どこまでの時代を扱った作品が「時代劇」と呼ばれるかに明確な定義はないが、
明治維新までを扱った作品がそう呼ばれることが多い。逆にあまりにも時代がさかのぼると、「時代劇」と呼ばれないことがある(
神代や
卑弥呼を扱った
弥生時代など)
[CS放送の時代劇専門チャンネルではこうした時代を扱った作品も放送している。]。おおむね、
平安時代から明治維新までを扱った作品が「時代劇」と呼ばれることが多い。
時代小説と
歴史小説の区別がそうであるように、時代劇よりもノンフィクションに近いものを「
歴史劇(
史劇)」と呼ぶことも考えられるが、実際には日本以外のものを「歴史劇」、日本国内のものを「時代劇」と呼び分けていることが少なくない。
英語圏では、日本の時代劇に相当する劇を または period drama などと呼んで、これらは「時代劇」の意味を持つが、剣劇を中心とする日本の時代劇のことは と呼んで区別することが多い。
1953年、日本でのTV放送スタートと同時にTVで放送するための時代劇(
テレビ時代劇)の製作もはじまる。
1963年には
NHKが現在まで放送を継続する長寿時代劇シリーズ・
大河ドラマの放送も開始。以後、膨大な時代劇が生み出され、今日に至る。
テレビ用時代劇は他のテレビ番組が急速にビデオ撮影による収録に切り替わっていく中、1990年代後半までは映画用
フィルムによる撮影を主流とし、“ドラマ”というよりは“映画”的なコンテンツとして特異な地位を確立していた。これはテレビ時代劇と
刑事ドラマと特撮ヒーロー番組に言える特徴であった
[現在でもテレビ時代劇ドラマにおいては、ビデオ映像に、あえて映画フィルム風の映像補正をかけることが良く行われている。これはVTR撮影が常識となった時代においても、言葉では非常に説明しにくい、フィルム画像ならではの“味”を愛好する人が製作者にも視聴者にも多いためであるといわれている。また、東映が制作し、テレビ朝日系で放送するテレビ時代劇は今でも映画フィルム(スーパー16mmフィルム)で撮影されている。]。