戦間期のヨーロッパは、多少の例外や時間の前後はあるものの、ともに似通った危機と似通った安定を経験した。第一次世界大戦で深刻な被害を受けた地域がヨーロッパに限られたことがあって、戦間期という区切りはヨーロッパにおいてもっとも大きな意義を持つ。
1929年から
1939年までは、
大恐慌と
ファシズムの台頭に見舞われた危機の時代である。この時代の前半は倒産と大量失業で経済と生活がどん底に落ち込み、自国産業の保護の為
ブロック経済体制が取られた。新興の民主主義体制は次々に覆され、ファシズム体制か類似の権威主義体制にとってかわられた。後半には経済の下落に歯止めがかかったが、真の経済回復は訪れなかった。末期にはドイツとイタリアが近隣諸国を軍事力で脅かし、軍事的緊張が昂進した。