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「ユーリオン」||外国為替-master.com [05/26update]

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5つの環から構成されたユーリオン
ユーリオン(英:EURion constellation)とは、偽造防止技術の一つとして1996年以降に発行された各国の紙幣等に見られる模様である。

◆ 概要
アメリカ合衆国50ドル紙幣。裏面両脇に「50」を模したユーリオンが付加されている。
大韓民国1,000ウォン紙幣。表面上部やウメの花にユーリオンが付加されている。
発行元が複写を禁じる印刷物に対してこの模様を付加することで、複写禁止印刷物であることを画像処理ソフトウェアやカラー複写機が容易に検知できるようになり、偽造の防止に役立つものと考えられている。
ユーリオンの元となる偽造検出技術は、日本オムロン1994年に設計・開発したものであり、同社が特許権を有している。技術面の詳細は非公開であり、同社は各国の印刷局やソフトウエア・複写機メーカーなどの特許利用者に限って公開している。
ユーリオンという名称そのものはマルクス・クーン(Markus Kuhn)による造語である。2002年の前半、クーンはゼロックス社製カラー複写機の紙幣複写防止機能について実験している時、この模様を発見した。通貨単位のユーロ(EURO)と、模様がオリオン座(Orion constellation)によく似ていたことに因んでユーリオン(EURion constellation)と命名されており、いわゆるかばん語である。
「5つの小さな黄、緑または橙色の円形模様を最小単位として、これらが紙幣面の様々な方向へ繰り返し描かれる。これらは単なる5つの円であるが、複写機の処理を停止してカラーコピーを防止するには十分である」とクーンは説明している。後にアンドリュー・ステア(Andrew Steer)が「(ある円から)隣の円までの2乗距離が簡単な整数比で表せ、画像処理ソフトウェアがユーリオンを能率的に検出するための手がかりになっている」と指摘している。
ユーリオンの存在が最初に認知されたのは10ユーロ紙幣であり、かつ同紙幣のユーリオンが最も有名である。

◆ ユーリオンの利用
複数の国において、中央銀行が紙幣のデザインにユーリオンを採用している。

◇ 日本
先述のとおり、ユーリオンは日本で発明された技術である。紙幣(日本銀行券)への採用は世界的に見ても比較的早く、2000年発行のD二千円券に採用されている。2004年発行のE券すべてにも採用され、2007年に二千円を除くD券が発行停止となったため、現在発行されているすべての日本銀行券は、表裏両面にユーリオンが描かれている。
;E千円券:表面左、額面金額の地紋に描かれたサクラ。裏面右下の地紋。
;D二千円券:表面上のキク。裏面中央の地紋。
;E五千円券:表面中央の透かし周辺地紋。裏面左上および右下の地紋。
;E一万円券:表面上部の地紋。裏面下部の地紋。

◇ 日本以外
ドイツ1996年に発行された旧紙幣(ドイツマルク)では、地紋に描かれた微細な同心円の中にユーリオンが描かれている。1999年にイギリスイングランド銀行が発行した、エドワード・エルガーの20ポンド紙幣では、音符の符頭部分としてユーリオンが描かれている。アメリカでは、2003年以降「シリーズ2004」として発行されたドル紙幣で、黄色で描かれた額面金額が裏面にちりばめられて印刷されている。一の位の「0」がユーリオンの役割を果たしている。

◇ 一覧
2008年4月現在、ユーリオンが描かれている紙幣は下記のとおり。